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「愛してますよ。カムリっさん♪」
そう伝えたら彼女は見るからに怪訝そうな表情をした。
「はぁ?」
「ですから~…愛してるんですよ。あなたのこと」
「とと、突然何言い出すのよ?!気持ち悪い!
あ、わかった!そうやってまたからかうつもりでしょ!もう騙されないからね!」
言いながら、とがった耳の先まで真っ赤にする彼女が愛おしくてつい意地悪をしたくなる。
『怒ったあなたが可愛くて』
なんて言ったら、余計怒らせてしまうだろうけれど。
「ひどい言われようですね~。僕はいつだって本気100%なのに。特にあなたに対しては」
「普段の行いが悪いからよ」
「ふふ」
こういうやり取りに心地よさを感じたのはいつからだっただろう。
彼女の姿を追っていたのは何故だっただろうか。
このような感情は持たないと決めたはずだったのに。
「わかりました。では、こうしましょう」
僕をじっと見つめる目。
あなたを独り占めできるのなら、犠牲を払うのもまた面白そうだ。
「今度からは行動で示すようにします。ね?」